親の教えは全て正しい

blog(コラム)

幼稚園、小学校ぐらいの子供のころは、
親の教えることは全て正しいと思ってしまうもんだ。
それでひどい目にあったことがある。

母親は、
「世の中は金が大切だ。
 人間は騙す悪い人がたくさんいるから信じるな。
 心の内を打ち明けるな。バカを見る。
 金があれば何でもできる」
という人だった。

よく父親の失敗談をする。
会社でうちの親父だけが昇給したことがあったらしい。
同僚が「給料今年もあがんねえなあ、家のローンが」
などとボヤいていると、うちの親父

「なんだ、俺はこんなにあがったど?お前も社長に上げてもらうよう
 聞いたらどうだ?俺があがったのを愚痴ってさあ」

結果は、うちの親父が社長に
「なんで黙っておかないんだ、あんたの業績だけ認めたから
 あんただけ上げたのに」

結局うちの親父も元の給料に戻されてしまった。

母親
「だからな、バカなんだよ、お父さんは。
 信じていいのは家族だけ。
 あとは友達でもなんでも本当のことは、喋ったら損をするから。
 学校でも気をつけな。」
としきりに言っていた。

あるとき、国語だったか道徳だったかの授業で・・・・小3のとき。
友達を信じて友情ができて、仲間で力を合わせて大きな事を成し遂げる、
というような話が教科書に出てきた。
その感想を原稿用紙で宿題に出される。

「みんなで、なしとげるときは、本当のことを話してはいけない。
 みんながみんなを信じると、誰かが輪を乱し、うまくいかないので、
 そのことを考えなければならない。
 信じていいのは、家族だけだからです」
と書いて宿題提出。

結果は僕だけ放課後に先生に呼び出される。
他の生徒の作文をいくつか渡され、
「みんなの書いたのを読んで、もう一回考えてみようね」

それを家に帰って母親に話すと、
「ばかじゃねん、そんなん言っちゃダメでしょうが、家族ならいいけど。
 先生にはいいように書いとけばいいんだから」

父親は父親で、またすごかった。
ゲーセンに連れてってもらって、メダルゲームの筐体にズガーンと
体当たりしたりする。
メダルが大量に落ちてきて、親父はサっと拾うとどこかに行ってしまう。

僕はまだ小学校にも入ってないぐらいだったから、
まねしてズガーンと筐体を蹴る。
なかなかメダルが落ちてこないから、蹴り続けていると、
店員に掴み上げられて

「こら、悪ガキだな、だめ」なんて怒られて、
何が悪かったのかこっちは分かってないから、
いきなり怖い人がいるもんだ、
家族以外はこわいもの、と思ってたな。
あれは結構長い間トラウマになった気がする。

そのおかげで、
きりんさん女子大生が、味のある作品になりそうなので、
今はあんまり根に持っていない。

am11:08 コメント(0)