こどものせかい
京都で活動している作曲家+映像作家の、竹村延和が好きです。
エレクトロニカ、ジャズの要素を取り入れながら、
現代の音楽理論を少し超えたような、不思議な浮遊感が魅力です。
絵本のような遊び心ある映像、
綺麗な世界と、壊れた世界が融合したような、歌やインストが多いです。
おとぎばなしを、お母さんが子供に聞かせるような世界(静)と、
子供の視点で、実験・発見してゆく世界(動)と、2つ感じます
かわいらしさとカオスが共存している所に、リアルな子供の感性を感じます。
子供って童心でかわいいだけじゃなくて、ときに残酷じゃないですか。
そういうのも含まれた、リアルで繊細な魅力が竹村さんの音楽にはあるんです。
はじめて聴いたとき、僕は人生観・音楽観を大きく揺さぶられました。
今まで聴いたことのない音程感で、安らぎと興奮を同時に覚えたからです。
落ち着くのだけど、覚醒もしてくる、元気になってくる。
好きだから聴く、を少し超えて、心の支えとして聴いています。
綺麗で心地よい世界観なだけではなく、どこか不思議さがあります。
幼稚さで壊れている世界観だけではなく、どこか大人な制御があります。
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ところで、阪神大震災の後の神戸で、小学生の間で「大震災ごっこ」が流行ったそうです。
地震警報のまね、避難のまね、瓦礫に埋もれて死ぬ人のまね、
救護隊のまね、お葬式ごっこ・・・・・
それらを見た大人の反応は、不謹慎だからやめなさい、でした。
亡くなった方もたくさんいるのだから、当然の反応だと思います。
ご近所の体裁を考えても、あの家の子供が大震災ごっこを始めた、
などと噂になったら、悪いことをしたら、困ります。
ところが、大震災ごっこを地域ぐるみでやめさせた結果、
子供たちがPTSDなどで、うつ病のようになったそうです。
震災ごっこをしてた時は元気でした。
臨床心理士の河合隼雄さんによると、
震災のあまりの理不尽な恐怖を克服するために、
子供たちは無意識に「大震災の再現ドラマ」と「冷静な対処」を演じ、
怖いことがあっても克服できる、と自分たちに言い聞かせるという、
箱庭療法と同じ役割があったそうです。
僕は臨床心理は勉強していないけれど、子供の感性が強いせいか、
一見楽しそうな子供が、恐怖心と悲しみを持っていたり、
箱庭療法的な意味合いがある無自覚な遊びに、気づいてしまうほうです。
なので、こういうニュースを見ると、大人の常識や体裁感覚が、
子供の心の回復を傷つけていて悲しくなります。
一見きもちわるい絵を描いたり、自分のオモチャを壊して笑う子供が、
不健康な精神や、悪いことを覚えたのではなく、
創造性と社会性の間で調整するような場面もあります。
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これは一番有名な話で、極端な例ですが、
幼稚園で、うさぎ小屋のうさぎを見て、
そのモノマネをする子供がいたそうです。
あるとき、男の子と女の子が、うさぎの交尾のモノマネをしたそうです。
それが幼稚園で流行ってしまって、
最初の男の子の親はあわててしまったそうです。
こどもは単純に、動きが視覚的に面白いから、モノマネをしただけなので、
放っておけば、すぐに飽きてしまうのを、あわてて大声で叱ってしまったそうです。
あまり喋らず無口な子供になって、ご飯も食べなくなったので
精神科に訪れたそうです(珍しいケースだと思います)
とは言え、このような精神医学の知識が広まった現在、
子供の自由にしなければ、という反動だけで判断する風潮も考え物です。
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創造性(人と違うこと)と社会性(和を乱さないこと)は、もともと矛盾があり、
違う側面から見ると、善と悪が入れ替わる問題が残ってしまうのだとしたら、
僕は、白黒ハッキリつけないグレーゾーンをクッションとして多少残しながら
緩やかにバランスを取ることで、まだ頑張れるような気がしています。



