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恋愛寫眞 もうひとつの物語

「恋をすると死んでしまう」というキャッチコピーが、実は・・・・・

市川拓司のファンタジー小説、「恋愛寫眞 もうひとつの物語」が面白いです。
ウィットの利いた、いたずらな台詞まわしが、すごく良いんです

「今、会いにゆきます」がヒットしたことで有名になった作家で、
ファンタジーとしての仕掛けと、前半の予想を裏返すストーリーが良いです

大塚愛が同名の曲を歌って映画版(3次創作)で使われていましたね
(もとを正すと、映画→2次創作として小説が出る→3次創作として映画が出る)
アレンジを加えるごとに、新しい視点を書くような醍醐味は、面白いですね

——-

あらすじ

カメラマン志望の大学生・瀬川誠人(まこと)は、
個性的でとても謎めいた女の子・里中静流(しずる)と知り合う。
誠人は女の子にかなりの奥手だったが、静流とは自然にうちとけるようになる。
やがて誠人は静流に思いを告げられるが、誠人には好きな人があり、
その思いを受け取ることはできなかった。

…卒業を待たずに清流は姿を消した。
実は静流には「恋をすると死んでしまう」という宿命があった。
それでも彼女は恋をしたのだった……。

—–

誠人は、静流を子供っぽいと思って女の子として見ていなくて、
大人っぽいみゆきに憧れているのだけど、
外見やしぐさが子供っぽいだけで、
実はみゆきよりも精神的に成熟している静流に気づいていく
が、その頃には・・・・

誠人が表面に囚われてしまうのは、女の子とうまく話せない
コンプレックスを持っているからなのだけど、
3人のジャンケンのような関係を、ファンタジーが入ることで
関係性が変わっていくのが、どの人物にも好感が持てるように
なっていて、悲しい最後も後味がさわやかでした。

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