音楽と人と
その昔、柳英一郎さんと音楽談義をしていた。
柳「Iさん(僕の本名)って、音楽のジャンル広げようと思ったときって、どうしてます?」
みらゐ「手あたり次第店とかで試聴して聴いて、ピンときたら買うぐらいかなぁ」
柳「俺はライブ行って生で見たり、インタビュー読んで、その人が人間的に興味があったら、
音も聴きたくなって調べる、って感じですねー」
このとき、僕は「人間に興味を持って、その音楽を聴く」という考え方を
全く持っていなかったので、すごく驚いた覚えがある。
なんだか自分が、他人に一切興味がない人間に思えて、自己嫌悪したりしていた。
うーん、人に興味を持って、その人の音楽を聴く、かー。全くない、どうしよう。
まあいいか、人それぞれだし。でも実力がある人には、なにか教わってみたい。
そう考えて、彼の住む部屋で、リバーダンスやバンドサウンド物のライヴDVDを
みせてもらった。パットメセニーなんかも見せてもらった。
柳「この弾きながらビクっと飛ぶのが面白いんで、ここからよく見ててくださいよ」
パフォーマンスが激しいものや、踊りがカッチリ決まって衣装もカッコイイものなど
いろいろ見せてもらっても、僕はいまいち、ピンと来なかった。
どちらかというと、一緒にいる人が喜んでいる姿を見るほうが好きだった。
モニタの向こう側の有名人には、音は好きだったとしても人間自体に興味がいくことがなかった。
—–
その後、付き合う友達が変化したり、失恋したり、人に迷惑かけたりするうちに、
人とのつきあい方が僕は決定的にどこか欠けていることに気づいた。
意見が違ったときに、話し合いをしようと僕はしていなかった。
無意識に、とりあえず相槌を打って丸くおさめ、すり合わせをしていなかった。
無意識に、相手が欲しい言葉を探して答え、その場だけをあわせていた。
結果、肝心なところで相手を裏切ることを繰り返した。
どうしたら、人間関係がうまくいくのだろう。
それから作品は興味があるけど人間には興味ない、という考えが、いつしか変わっていった。
意見がぶつかったら、そこで終わりでなく、意見を交わして折衷案を取ることをようやく覚えた。
まだまだ頭ではわかってるつもりでも、結構バランスの悪いことが多いですが。
—–
それから、すり合わせをして作られた作品を、「作っている人」に興味を持ちたくなってきた。
そんな時に出会ったのが、アジカンだ。結構いい年になってからの話しです。
僕はJ-POPはほとんどきかない人だけど、アジカンはなぜかハマってしまった。
まず音がカッコいい。そしてごっちのインタビュー文章から伝わる人間が好きになった。
本家サイトでやっているblogが面白くて、ファンからの質問に答えるblogで、結構ヘビィな内容も
アホな冗談をまじえながら、人生相談に乗るかのごとくサラサラ書いている。
ちゃんと本人が書いているのが、過去のインタビュー群とあわせてみると伝わってきます。
そして10代の子に混じって、きゃっきゃ喜ぶオッサンがここにいます(オチ



By Ezo, 2008年11 月8日(土曜日) @ 5:20 pm
僕も経験的に、面白い人の作品は(音楽に限らず)面白いという傾向があるように感じているので共感します。逆もまた然り、ですが(黒
僕の場合は作品に触れて、作っている人に興味を持つという順の方が多いですけども。
|ω・)勿論みらゐさんにもとても興味があります。
By みらゐ, 2008年11 月9日(日曜日) @ 5:56 pm
僕も圧倒的に、作品に触れて作っている人に興味を持つことが多いです。
でも最近は年のせいか、今まで好きなものを消化することに夢中で、
新しいものに興味を持つこともそれほどはなくなってます。
例外として銀杏BOYSの峯田や大槻ケンヂなどは、blogやエッセイから逆興味を持ちました。
M3やコミケやmixiで知り合う方など身近に感じる方の場合も、人が先であることが多いです。
僕自身は、人間的に取っつきやすくなるのが課題です(作品に出ますね)